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STRUCTURAL INTEGRATION
ストラクチュラル・インテグレーション

ストラクチュラル・インテグレーション(SI)は、筋ではなく、筋膜(結合組織としても知られる)と呼ばれる保護層に注目します。 筋は収縮組織であり身体と臓器に物理的な動きを与えます。 筋膜は、体内の筋、骨、臓器を包んでいます。 筋膜は筋を形作り、身体構造を提供します。
SIは、筋膜を伸長したり位置を修正することで、身体を秩序立ててバランスします。 筋膜が伸長されると、筋はより効率的に動きます。 施術者は身体に圧を加え、筋膜システム全体に体系的な方法で働きかけます。 筋膜の制限がリリースされると、身体は構造的に最適な位置に返ることができます。
継続的に重力に引かれること、日常の活動のストレス、および身体の損傷は、身体の正しい配列を乱す可能性があります。 筋膜は不均衡な位置に収まるように徐々に短縮し、締めつけて調整します。 正しい配列からのずれにより、こわばり、不快感、エネルギーの損失を招く不均衡で非効率な身体になります。
身体は秩序を整えバランスされると、より楽に動けます。機能するために少しのエネルギーしか必要としません。 良い姿勢は労力を必要とせず、呼吸はより楽になります。 身体はより柔軟になり、調和され、運動能力は向上します。

10-Series
アイダ・ロルフ博士が創造したSIの10シリーズは、個別の10回のボディワーク・セッションで構成されるシリーズです。 何世代にも渡り受け継がれてきたその内容は「レシピ」と呼ばれ、20世紀を通じてロルフ博士の教えに端を発し、世界中で実践されています。10シリーズの目標は、身体を物理的に再調整して、中心に関係づけ、痛みを軽減し、より容易で効率的に動くようになることです。
SIはプロセスに重きをおく手法です。言い換えると、 各セッションはその前のセッションに基づいて段階的に組み立てられます。 SIのプロセスには、セグメント(体節)をバランスすることと、体の前と後、左と右、上と下、内側と外側をバランスすることにより、垂直方向の配列を達成することが含まれます。
セッション1の開始時に、クライアントは一般健康状態の問診票に記入し、個々の状況と身体構造についての目標や意図について施術者と話します。 施術者は、クライアントの全体像、クライアントがどのように立っているか、歩いているか、その他の一般的な動きを観察します。
セッションにおいて、施術者はクライアントのニーズとフィードバックに基づいて、適切な圧力を使います。ほとんどのセッションで、施術者はクライアントが自らの身体の動きと習慣的な不均衡のパターンに気付くことを助け、また日常生活の中でこれらのパターンが変わるよう努力できるように助けます。
基本の10シリーズが完了した後、クライアントは通常、次のセッションをスケジュールする前に、ある程度の期間、身体が適応して完全に統合するまで待ちます。 その期間は、個々のクライアントの経験に基づいて、1か月から1年の範囲で設定します。その後、クライアントはチューンアップ・セッションまたはアドバンスド・セッションでさらに統合のプロセスを進めます。場合によっては、施術者は続くセッションの中で、クライアントと特定の目標を設定し達成します。
The Line
ロルフ博士は、個人的な垂直性を示す「ライン」という概念があることを強調して教えています。ラインは、垂直に並ぶ体節の重心を通ります。 構造的に統合された人なら、そのラインは頭頂骨以外の骨を通過しません。現実には、特別な人の構造を除いては、ラインは骨を通り骨が体重を支えています。 確かにロルフ博士は、人類はまだ直立への旅に成功していないことを分かっていました。 人類の進化の旅において、レシピは個人を援助するように設計されています。ストレスのない垂直な、軟組織のみを通過するラインが現れることは、この進化の旅が目標へ向かって順調に進んでいる証拠です。ラインは空間内の理論上の点の連なりと定義されていて、現実のものでなく、経験的であり、意図的です。 水平線はラインにとって水平方向の参照です。 肩甲帯と骨盤帯に、真に水平なつり合いがある時、垂直的な広がりもあるといえます。
ラインは頭頂を通り、足の裏を通り抜け伸びてます。ラインは人の体の中と地球、重力場との間に関係を形成します。ラインは超自然的であり、物質粒子の領域と基礎物理学の領域を非物質のエネルギー場の領域に関連付けます。ラインに関するロルフ博士の形而上学的仮説は、彼女独自のものではありませんが、それらを探索するためのツールとしてレシピを使用することは独特です。個人のエネルギー場を地球のエネルギー場と統合するために、人の体を通る垂直線の広がりを使用するという考えは、実用的でかつ幻想的な意味を持つ説得力のある概念です。
ギルドは、レシピの存在意義はラインという特異性と重要性であると認識しています。 垂直方向の広がりの感覚が明確になり、発展するよう努力することが、その個人にとっての成長の道程であると信じています。ラインについて教育することは、SIの実践の教育的側面そのものです。